大正
◆ 三度目の…大阪くらしの今昔館の「レトロ・モダン・ロマン、乙女のくらし」を見てきた。
二回目、観に行ってきた。そしてついに年パスまで買った…そう…もうこれは、元を取ろうとか、そんなことは思わない、感謝と応援の気持ちを表して…!!!!!
また行く予定だが、<乙女のくらし>で撮った写真を飽かず、眺め回している。双六を拡大して眺めて(そう…こまごまとしたものが多いから、現地で見るより、拡大してみたほうが発見があるかも)改めて気づいたことがあった。
台風とはいうても昨日も大して雨は降らなかったし、今日は日中ほとんど曇りのようだし、ならば出かけるか…と行きたかった展覧会に行ってきた話。
現代小説ばかり読んでいると、昔の…大正時代の小説が読みたくなると昨日、書いた。 heliotrope.hateblo.jp 何か、現代小説を立て続けに読んでいると、無味乾燥な気分になり、心が酸欠状態のようになる。
好きな小説の話。決して名高い名作ではなく、良い影響を受けたとか、そんな類でもないけれど、人生で最も繰り返し読んだといっていい。ある意味、座右の書。通して読むこともあれば、パラパラと開いて詩集のように一部を読み返したりとか。
BS松竹東急で放送された「華の乱」のノーカット版を観た。これは、前に観た放送ではなかったと思ったシーン。
桜の花の盛りはとうに過ぎ去り、あとは猛々しいばかりに青葉が繁りゆき、こうして桜は元の誰にも顧みられない木へと立ち返る…。 ネットで注文していた「別冊太陽 竹久夢二」が届いた。この本は長く増刷されていたようだから近年のものが来るのかと思っていた…
風は桜色から萌黄色へと移りゆき、若葉芽ぶき、野は蒲公英の黄に染まり、天然の絵具の色彩豊かにさらに光り輝く季節は進むものを時の流れに逆らう如く我は独り書肆から書肆へと塵に埋もれた大正の夢の残滓を求め彷徨えども、それは陽炎のように揺らめくばか…
夢二の洋服~大正のボヘミアン~ 竹久夢二の絵の話ではない。 夢二本人の服装に憧れるという話。
クラシックの歌曲について詳しくないのですが、大好きな歌があります。それはシューベルトの「水の上で歌う」。
放送100年。 1925年からラジオ放送がスタートした。 「明治・大正家庭史年表」の中にこんなコラムがある。
赤い鳥 小鳥なぜなぜ赤い赤い実を食べた 最近、こんな童謡を知った。寺山修司の「青蛾館」という本に出てきて(<筑豊むらさき小唄>に関する記事を書いて以来、他も読んでみようと思っていて、古本屋で目についた一冊)、妙に印象に残った。 ネットで検索し…
たまには大正っぽいことを…ということで高畠華宵のカルメンの絵をピックアップ! いまだフォレスタのコンサートの余韻は醒めておらず(もう一週間経つやないか笑)「闘牛士の歌」が…その時の麗子さまが印象的で忘れられないから…!(放送も楽しみ!)…結局は…
大正の童謡と少女小説といっても、野口雨情の「十五夜お月さん」と吉屋信子の「花物語」についてだけ。 去年書いたフォレスタ『歌謡史~明治・大正~』の記事で「十五夜お月さん」について少し触れたが、それを補足するようなことを少し書きたくなった。 こ…
1月12日は吉屋信子先生の誕生日。 1896(明治29)年の生まれ。 去年は没後50年だったが、生誕何年かというと128年だった。御命日は失念していたが、誕生日には記事を書こうと思っていた。(そういう記念日に関係なく吉屋信子について書いてい…
100年ちょい前の「花物語」の<白百合>の「噫無情」の活動写真をめぐる話に興味を引かれ(感化され?)レミゼを読む決心をしたわたしだが、この<白百合>の話にはまだ気になることがある。 「花かそもなれ」という引用されている歌のこと。 「神、花の…
「花物語」は寄宿舎の女学生の話ばかりではない。教師や看護婦など働く少女の話もある。特に、大正後期の不景気な世相を反映するように、経済的な理由で女学校をやめて働きに出る少女の話もある。「ヒヤシンス」は珍しくオフィスもので印象深く、タイピスト…
ユーゴーの「レ・ミゼラブル」を読もうと決めた。そのきっかけは、このところ吉屋信子作品を集中的に再読していて、「噫無情」の活動写真についての記述があって、とても気になったから。
「返らぬ日」同様、「わすれなぐさ」も今年、河出文庫から出ている。 それは現代のイラストレーターによる装画だった。 わたしが持っている国書刊行会の復刻版の「わすれなぐさ」は中原淳一の絵だが、高畠華宵による挿し絵もある。 セーラーに細いベルト(随…
西條八十の「人食いバラ」からの流れで(どんな流れ!笑、ゆまに書房つながり?)信子先生の「返らぬ日」も再読し、<センチメンタルセメン樽>(by「わすれなぐさ」笑!)にはまり込み抜け出せないでいたこの頃。(冬とも思えぬ陽気のせいでどうかしていた…
ごきげんよう。 本日は大正時代の婦人雑誌<淑女画報>をもとに、大正の秋の行楽の情景をお届けします。
去る11月7日、東京都心で27.5度を観測、それは1923年11月1日に観測された27.3度を上回った、それが11月の観測史上最高気温で、100年ぶりの記録更新だった。 素直に驚いた。大正時代にそんな暑いわけないだろうと思った。でも、192…
わたくしこと香水草は、吉屋信子先生をリスペクトしています! 吉屋信子作品に引用された「枕草子」。 「枕草子」が全段載った本というのはないと思うが、ネット上では全段を掲載しているサイトがいくつかあって、引用されたのがどの段か確認した。 「源氏物…
ごきげんよう。 本日は前回の大正十年の死刑囚の元妻<前篇>に引き続き、後篇です。 「裁かれる大正の女たち」では<鈴弁殺し>の話は本筋ではなく、男尊社会を象徴する挿話の一つとして出てきます。(ここでは、<つぎ子>ではなく、<次子>と漢字表記さ…
ごきげんよう。 本日は大正8年に起きた殺人事件、<鈴弁殺し>を取り上げた雑誌記事について語らせて頂きませう。 この話は大正時代の雑誌・新聞が加害者家族をどう扱っていたかの一例であります。 この鈴弁殺しの犯人・山田憲の元妻・山田つぎ子自身は犯罪…
希少価値のないものだが、古銭をいくつか持っている。 昔から家にあった十銭玉などもあるが、大半は、だいぶ前に某古本チェーンの店先にあったガチャガチャで入手したもの。 外国の貨幣ガチャもあったが、わたしは古銭ガチャにはまり、10回近くやってしま…
<大正十二年の夏休み>という題で小説、書きたい。 元ネタは信子先生の「黒薔薇」所収の「鉛筆」という、ごく短い短篇。 ごく短いからこそ、いろいろ想像がふくらんでしまう。短く削ぎ落とされ、想像の余地というか、余白があるからこそいいのかもしれない。…
ヘリオトロープ(別名が香水草)とは、こんな花。 薄い紫の小さな花の集合体。 昔々、ヘリオトロープという名の香水がありました。(花から香料を取ったものでなく合成) 明治時代に日本に初めて入って来た香水とされ、明治・大正の文学作品には、この香水や…
<妄想劇場~「復活」~> 「復活」とは、いかなる芝居だったか? 久々に趣味の大正浪漫研究的(自称大正浪漫研究家)なことを書きたくなった。<大正浪漫><新しい女>といえば、松井須磨子……ということで、「復活」とは、どんな芝居であったか?思い巡ら…