浪漫草紙

~生れる前の昔恋しき~

2023-01-01から1年間の記事一覧

フォレスタ~新春スペシャル~(放送延期)

1/17 放送日時決定! 2/11 (日) 19時~ 2時間SP 追記)番組公式サイトによれば、1/5現在、新春スペシャルの放送日時は決定次第、番組公式サイトで告知すると掲載されていた。(放送は延期だが記事はこのままにしておく) 元日の「BS日本・こころの歌」が2時…

ずっと持っている本~美と記憶の固定点~

(今日のタイトルもAIを参考にした) ずっと持っている本、といっても、残しておこうと思って、意識的に残しているつもりはなく、本棚の見直しをして、ああ……これ、まだあったのか……と感慨深くなり?今まで本は何度も手放しているのに、なんでいまだに持って…

フォレスタ~お気に入り動画その2~大正の歌~

フォレスタのお気に入り動画紹介その2~大正の歌~ 「ゴンドラの唄」とか「カチューシャの唄」とか、童謡なら「かなりや」とか、わたし好みな大正浪漫的な歌を多く歌っているが、youtubeで見当たらなかった……ということで、上がっている中から大正の童謡をピ…

フォレスタ~お気に入り動画その1~色褪せぬ歌~

今日は、わたしのお気に入りのフォレスタの動画を紹介しましょう。 youtu.be 「蘇州夜曲」(初回放送2019年) この「蘇州夜曲」が好きで好きでならない。(これもまた西條八十作品) テレビの録画でも見るし、スマホでも見てる。繰り返し見て堪能してい…

フォレスタのCD購入~女声版「荒城の月」と「糸」~

(今日のタイトルは、AIタイトルアシストとやらが考えたのを参考にした(笑)) ついに、フォレスタのCDまで買った。(一年以上テレビで見るだけだったのに。わたしはどこへ向かっているのか?まだアラフォーなのに笑!、ついでにいうなら、CDより先に来年2…

フォレスタ~「菩提樹」~

番組公式youtubeで新たな配信があった。 www.youtube.com 「菩提樹」 これも美しい歌。 この訳詩も近藤朔風だった。 泉に添いて 茂る菩提樹したいゆきては うまし夢見つ幹(みき)には彫(え)りぬ ゆかし言葉うれし悲しに といしそのかげ 今日も過(よぎ)りぬ 暗…

「花かそもなれ」~幻の歌~

100年ちょい前の「花物語」の<白百合>の「噫無情」の活動写真をめぐる話に興味を引かれ(感化され?)レミゼを読む決心をしたわたしだが、この<白百合>の話にはまだ気になることがある。 「花かそもなれ」という引用されている歌のこと。 「神、花の…

<和麗花>配信~「故郷」~

フォレスタの吉田和夏さんについては、1stブログのほうで少し書いていたが(その和夏さんの記事が予想外にもアクセスが多い)、これからはメインブログとなりつつあるこちらに書くとする。 また「蘇州夜曲」の動画でも見ようかと、先ほどYouTubeを開いたら…

西條先生の「花物語」~最近、買った本~

岩波文庫のレミゼだけでなく、こんな本も買っていた。 西條八十の「花物語」……!! 「人食いバラ」も相当気になるタイトルだが、わたしはこの「花物語」のほうがず~っと気になっていた。 無名作家の亜流作品ではなく、有名作家の亜流作品!(笑)

「花物語」~働く少女~<ヒヤシンス>~

「花物語」は寄宿舎の女学生の話ばかりではない。教師や看護婦など働く少女の話もある。特に、大正後期の不景気な世相を反映するように、経済的な理由で女学校をやめて働きに出る少女の話もある。「ヒヤシンス」は珍しくオフィスもので印象深く、タイピスト…

「噫無情」~1917年の活動写真~

ユーゴーの「レ・ミゼラブル」を読もうと決めた。そのきっかけは、このところ吉屋信子作品を集中的に再読していて、「噫無情」の活動写真についての記述があって、とても気になったから。

「わすれなぐさ」の挿し絵~高畠華宵の場合~

「返らぬ日」同様、「わすれなぐさ」も今年、河出文庫から出ている。 それは現代のイラストレーターによる装画だった。 わたしが持っている国書刊行会の復刻版の「わすれなぐさ」は中原淳一の絵だが、高畠華宵による挿し絵もある。 セーラーに細いベルト(随…

「返らぬ日」

西條八十の「人食いバラ」からの流れで(どんな流れ!笑、ゆまに書房つながり?)信子先生の「返らぬ日」も再読し、<センチメンタルセメン樽>(by「わすれなぐさ」笑!)にはまり込み抜け出せないでいたこの頃。(冬とも思えぬ陽気のせいでどうかしていた…

吉屋信子没後五十年に寄せて~鈴蘭忌(仮)~

作家の命日には桜桃忌や檸檬忌など(乱歩は石榴忌らしい)作品などにちなんだ名を冠した<文学忌>がつけられています。 では、吉屋信子の文学忌はなんというのか?リスペクトしているといいつつ、知らなかったわたしはネットで検索、名前そのまま<信子忌>…

角川文庫×かまわぬ 文庫本ポーチ<ガチャ>

めったに見かけないガチャだから、ずっとやろうと思っていた<かまわぬカバー>の文庫本ポーチガチャを今日やった。 だいぶ前にもガチャして、夏目漱石の「吾輩は猫である」を持っていて、普通にブックカバーとして使っている。 良いなぁと思っていた谷崎の…

菊花子犬図~癒しの日本美術~

10月14日の<新美の巨人たち>で芦雪の犬の絵の中でも、最高に可愛いと紹介されていた<菊花子犬図>が東京の山種美術館で展示される。 特別展「癒やしの日本美術 ─ほのぼの若冲・なごみの土牛─」で(12/2~) いいなぁ…これまで展覧会のために遠征した…

大正の婦人雑誌に見る<女學校>の行事写真

ごきげんよう。 本日は大正時代の婦人雑誌<淑女画報>をもとに、大正の秋の行楽の情景をお届けします。

大正の気温~100年ぶりに記録更新の話~

去る11月7日、東京都心で27.5度を観測、それは1923年11月1日に観測された27.3度を上回った、それが11月の観測史上最高気温で、100年ぶりの記録更新だった。 素直に驚いた。大正時代にそんな暑いわけないだろうと思った。でも、192…

長沢芦雪展<おかわり>後期展示も鑑賞

長沢芦雪展のおかわり、後期の展示を観に行った。 (前回見に行った時の記事のアクセス数が多くて、正直びっくりしてる) この前よりは混んでいたような気がした。 楽しみにしていた犬の絵はじっくり見てきた!!<花鳥遊漁図巻>と<仔犬図屏風>は本当に愛…

長沢芦雪展<後期>の注目作品

勝手に長沢芦雪展<後期>の予告。 11月7日から後期展示が始まる。 行かないだろうと思っていたが、また平日に行けることになった。とても楽しみ!! <おかわりチケット>といって、半券の提示で200円引きの1600円(前売りと一緒)になることも知…

明治十年の一銭硬貨

久々に古銭ガチャに遭遇して、一回だけ回した。 横から見た限り、カプセルの数は結構減っていた。 出たのは明治十年の一銭玉。 明治のものなら、自分にとっては当たりということで。 あまり状態良くない気はするが、持っている明治の硬貨の中で一番古い。 寛…

芦雪犬に夢中~日本画の犬~

この前の長沢芦雪展で買った犬のクリアファイル。 ダブルファイルになっている。多分使わず、眺めて愛でる用。 <花鳥遊漁図巻>という題で、この作品は後期の展示。 この身悶えせんばかりの心和むかわゆさ!!わちゃわちゃした感じ!楽しい。癒される。 シ…

長沢芦雪展にゆく~わんこ推し~

長沢芦雪展に行ってきた。正直、よく知らない絵師だったが、前回の<美の巨人たち>を見て、行こうと思った。美の巨人放送直後となれば、相当混むんじゃないか?先月のルーブル展の大大大大混雑に辟易したじゃないか?と思いながらも、どうしてもあの可愛い…

吉屋信子作品に引用された「枕草子」

わたくしこと香水草は、吉屋信子先生をリスペクトしています! 吉屋信子作品に引用された「枕草子」。 「枕草子」が全段載った本というのはないと思うが、ネット上では全段を掲載しているサイトがいくつかあって、引用されたのがどの段か確認した。 「源氏物…

ブルーベリー・レアチーズケーキ

シャトレーゼのブルーベリー・レアチーズケーキを食べた。ガトー・ショコラも食べたが、断然このケーキのほうが印象的。いちごショートよりも、フレッシュで艶やかなブルーベリーがたくさん載っていて、魅力的に見えた。そして、280円(税抜き)という値…

大正十年の死刑囚の元妻 <後篇>

ごきげんよう。 本日は前回の大正十年の死刑囚の元妻<前篇>に引き続き、後篇です。 「裁かれる大正の女たち」では<鈴弁殺し>の話は本筋ではなく、男尊社会を象徴する挿話の一つとして出てきます。(ここでは、<つぎ子>ではなく、<次子>と漢字表記さ…

大正十年の死刑囚の元妻 <前篇>

ごきげんよう。 本日は大正8年に起きた殺人事件、<鈴弁殺し>を取り上げた雑誌記事について語らせて頂きませう。 この話は大正時代の雑誌・新聞が加害者家族をどう扱っていたかの一例であります。 この鈴弁殺しの犯人・山田憲の元妻・山田つぎ子自身は犯罪…

秋の雲

秋らしい、あまりに気持ちの良い空模様だったので、物凄く久々に空の写真を撮りたくなった。 いわし雲というか、ひつじ雲というか、うろこ雲なのか、 雲一つない真っ青な空より、こんな雲が浮かんでいる空が好きだ。 かつてはデジカメでも空の写真を撮ってい…

切実に

今日ほど、人が少ないところへ行きたいと切実に思ったことはない、平日なら空いているだろうという予想は誤算だった、ついでにいうと、新しいが履き慣れているメーカーの靴が両足とも靴擦れしたのも誤算だった。 こんな、なんでもない平日であんなに混雑する…

心の扉

大正浪漫の扉平安朝の扉フィンランドの扉 これらが見たくないものばかり押し付けてくる現実から逃れるための心の部屋に通じる扉。その扉を開いた先にも、部屋はいくつも広がっている。 で、最近、平安とフィンランドの部屋がつながりつつある。一番つながら…